『宮沢賢治旧居跡』 文京区本郷4-35-4
宮沢賢治 [明治29年 (1896) -昭和8年(1933)] は詩人・童話作家。花巻市生まれ。大正10年 (1921)
1月上京、同年8月まで本郷菊坂町75番地稲垣方二階六畳に間借りしていた。菜食主義者で馬鈴薯と水の食事が多かった。
東京大学赤門前の文信社(現大学堂メガネ店)で謄写版刷りの筆耕や校正などで自活し昼休みには街頭で日蓮宗の布教活動をした。これらの活動と平行して童話・詩歌の創作に専念し、1日300枚の割合で原稿を書いたといわれている。童話集『註文の多い料理店』に収められた「かしわばやしの夜」「どんぐりと山猫」などの主な作品はここで書かれたものである。
8月、妹トシの肺炎の悪化の知らせで急ぎ花巻に帰ることになったが、トランクにはいっぱいになるほど原稿が入っていたという。
-郷土を愛をはぐくむ文化財-
文京区教育委員会 平成9年3月